ケンブリッジ雑記帳2017-18

Cambridge Judge Business School (MBA) Class 2017-18に通う純ドメ日本人の備忘録。

MBAT(ビジネススクール対抗イベント)

先週、4日がかりでMBA Tournament(MBAT)に参加してきた。MBATは欧州ビジネススクールが集まって、色んな競技での対戦を通じて学生間の交流を深めるイベント。毎年HEC Parisで開催されていて、サッカーやバスケットボールといった一般的なスポーツからチェス・ポーカー・はたまたE-sports(TVゲーム)まで多岐にわたる競技でメダル獲得、総合優勝を目指す。夜は夜でバンドやダンスのコンペティションがあり、最終日にはブラックタイのイベントもある。木曜から土曜にかけて行われるのだけど、木・金はこのために授業もなく、ケンブリッジからは半分以上(100人超)の学生が参加した模様。まあ、強化版運動会だろう、程度に思っていたけれど、これが個人的には滅法楽しかった。


同時進行で色んなスポーツの対戦が行われる中、やはりケンブリッジvsオックスフォード戦の注目度&盛り上がり度は(Oxbridge内で)非常に高かった。同時に「必死度」も高くて、他校との試合は「楽しもうぜ!」という感じだったりもしたが、対Oxford戦は決して負けられないというシビアな空気が流れていたように思う。複数戦した場合も、「他には全部負けたけどOxfordには勝った」というと褒め称えられるような感じだった。

私は卓球とペタンクに出場したが、卓球は緒戦からOxfordに当たってしまった。男子・女子シングルス、男子・女子ダブルス、ミックスダブルスと5戦して先に3勝した方が次のラウンドに進むという形。このうち私は女子シングルス・ダブルスとミックスダブルスという感じでフルに出たのだけど、まあどれもプレッシャーが凄かった。特に最後のミックスダブルスは観客も増えたし次戦進出がかかっていたのもあってかオックスフォードの野次がすさまじかった。「さっさとケンブリッジに帰れ」とか「あいつらびびってんぞ」とか色々言われてた気がするけど、独特な野次は「Baby blue」だったろうか。Oxfordのスクールカラーが濃紺で、歴史的にOxfordからスピンアウトしたCambridgeのスクールカラーは薄いブルーなので、その歴史の浅さ(といっても約800年の中の数十年だが…)を揶揄する意味があるらしい。ガン無視してプレイしていたら後から「あの野次の中でよく落ち着いてた」と皆からお褒めの言葉をいただいたけど、英語の野次だから無視が容易だったというのが実際のところ。日本語で言われてたらブチ切れてたかもしれない。ダブルスのパートナーだった男子はおそらく相当腹が立っていた(もしくは緊張していた)ようで、試合中にボールを渡そうと手が触れた際、氷のように指が冷え切っていた。なお、Oxfordの名誉のために書き添えておくと皆が皆アレではなく、試合終了後に対戦相手は「野次が申し訳なかった」と謝ってくれたし、見ていた観客(野次っていた人ではない)も「良いゲームだった」と握手しにきてくれた。あと、我々も口頭で野次りこそせずとも伝統的な野次(GDBO)を学校ユニフォームの帽子に入れていたからあんまり人のこと言えないかもしれない(意味はGod damn bloody Oxford、まあ言い訳のきかない悪口ですね)。

チームは最後負けてしまったけど、私個人は最後のミックスダブルス以外2勝したので良かったかなというところ。卓球からは2チーム出ていて、もう1チームは銅メダルをもらえた。私のチームではなかったけど、一緒に結構練習していたし、「頑張ったで賞」ということでキャプテンが私にもメダルをくれたのもうれしかった。なお、Cambridge自体も総合で2位と健闘した(1位がどこだったかはお察しください。但しmedals per studentで言ったら我々が勝っているのでは…という話)。

やっぱり一緒にスポーツをすると、そして明確な共通敵を持つと人間団結するもので、これまであまり絡みがなかったMBA生と非常に仲良くなれたのが最大の収穫だった。終わったあともまた卓球して遊ぼうねなんて話している。帰国まであと1か月半しかないけども…!