ケンブリッジ雑記帳2017-18

Cambridge Judge Business School (MBA) Class 2017-18に通う純ドメ日本人の備忘録。

喉風邪とGPなど

さて、2週間前に風邪をひいてからずるずると喉の調子が悪くなり、しまいには咳で寝れないわ嚥下痛で栄養もまともに取れないわでひどい目にあった。もともと喉風邪をひくとこじらせがちなので気を付けてはいたんだけどまんまとやられてしまった。なんとか咳喘息になる前に持ちこたえて回復してきたのが不幸中の幸い(空咳は出るけれど)。ほんとに健康って大事で、スムーズに水が飲めるだけでものすごい幸せを感じている。

今回の風邪で学んだことは以下。先人から同様の話は聞いていたけれど、改めて思った次第。

 

①GPはあてにならない。

イギリスはGP制度(かかりつけ医制度)を取っていて、風邪などを引いた場合には登録しているGPにかからなくてはいけない。日本のように、近かったり使いやすかったりする病院(クリニック)を選ぶわけにはいかない。私立クリニックにかかるという手もあるけど、GPにかかればタダで診療が受けられる一方で私立病院だと風邪でもウン万円払う必要がある(特に初診料込だと)。

それで、GPにかかるためには事前に予約を取らなきゃいけないんだけど、その予約が取れない。なお、土日はやってない。

朝9時くらいに受付に電話をかけたら、「うーん、8時半に電話かけてくれないと、今日の予約はもう終わったよ。ちなみに明日の予約は明日の8時半にかけてくれないと取れない。緊急なの?」と言われる。「あの、咳が止まらなくて物も飲み込めないんですけど…」と切々と症状を説明すると、「じゃ、明日の8時半にかけてね。」で終わり。唖然とした。

で、次の日の8時半くらいにかけたら、「今日の予約は終わったよ」と言われた。この時ばかりは思わず覚えたばかりの罵り言葉を心の中で叫んでしまった。あまりにも腹が立って調べてみたら人口あたり医師数は日本よりも多いらしいのに、一体何が起きているんだろうか(私立クリニックの医師が多いのかな…)。

正直、さっさとロンドンまで遠出して、旅行者保険も効く日系病院にかかってしっかり薬もらった方が早かったと思う。

 

②薬局に相談するべき。

薬局のカウンターに相談すると結構強い薬を出してくれる。ただ、そうはいっても対処療法の薬しか出ないし、診察を受けているわけではないので、日に日に症状が悪化していく時には「この対応でほんとにいいのだろうか…」と不安で一杯になった。相談しないよりはしたほうがいいけど、したからといって効いたかはよくわからない。

 

③マスクは簡単に手に入らない。

日本から結構マスクを持って行ったつもりだったけれど、朝晩つけていたら在庫が尽きてしまった。しかし薬局やドラッグストアでは売ってない。最終的には医療用のマスクが50個くらい入った箱をAmazonで買った。喉がやられがちな人はいざという時のためにたくさんマスクを確保しておいた方がいい。

 

④学校はパンデミックに適している

こっちの人は上記の通りマスクをしないし、空調の悪い狭い教室の中でみんな全くご遠慮なく咳をしている。ほんとに危ない。ウイルスや細菌にとっては絶好の狩場だと思う。

 

結局一番効いたのは、インド人(JBSでTech&PolicyのMasterを専攻している)のハウスメイトが作ってくれたジンジャースパイス蜂蜜ティーだった気がする。共用キッチンでお茶漬けをひとさじひとさじ呑んでいたら、見かねたのか作ってくれた。チャイ用のティーバッグを濃いめに出してブラックペッパーとかシナモンを少し加えて、大量の蜂蜜を入れたものなんだけど、これが良かった。このハウスメイトはほんとに親切で、前もチャイの作り方を教えてくれた(めちゃくちゃ美味しかったんだけど自分で再現しようとするとうまくいかない)。人のやさしさというのは本当にありがたいものである。