ケンブリッジ雑記帳2017-18

Cambridge Judge Business School (MBA) Class 2017-18に通う純ドメ日本人の備忘録。

3週目の振り返り

飛ぶように時間が過ぎている。気が付けば公園の木々も紅葉していて、通学路のParker's Peaceの街路樹もかなり葉を落としている(ちなみにここはサッカールール発祥の地で、この木の間の幅がサッカーゴールの幅になったとか)。毎日必死で予習復習をしていたらそれだけで一日が終わってしまって、かつCambridge Venture Project(またどこかで書きます)という今学期の目玉プロジェクトも始まったので、想定の範囲内ではあるけど本当に時間がない。ただ、少しは生活にも慣れてきた。ADTISの時も3週間くらいしたらだいぶ慣れてきたから、3週間というのは一つの区切りなのかもしれない。

 

先週はFinancial Reporting & AnalisisやCorporate Financeが始まって、ようやくストレスなく受けられる授業だ…とほっとしている。授業中の発言もできた。よく聞いているとクラスメイトの半分くらいは「これ発言することでクラスに新しい視点を貢献できる」という観点ではなくて、脊髄反射で発言しているような気がする。空気を読む日本人的には(?)たぶんみんなそれ分かってるよとか、それは基礎的な質問すぎるからあとで個別に解決しようよとか思ってしまう。その流れには無理に乗っからなくてもいいかなと思ってすこし気が楽になってきた。

 

また、先週はManagement Praxisで日米のビジネス文化を対比するコーナーがあり、我々も短いプレゼンをした。おおむね好意的な評価がもらえたのと、これまで授業にあまり貢献できていなかった中で少しは貢献できたかなというところ。

ちなみに米国のカルチャー(自己主張する、言葉をかぶせるなど)については「世界のマジョリティはそうじゃないよ」といった感じで授業内で指摘されていた。米国人の友人は、「日本のカルチャーには皆好意的だったけど米国は皆に批判されて、相当雰囲気違ったぜ…」とぼやいていた。まあ、MBAでは米国籍の人が一番多い(10%強)し、米国籍でなくても米国ビジネス経験が多い人も多いからほっとくとそれがマジョリティになってしまうので、そうではないよという授業の構成だったのだと思う。

また、これをきっかけに日本文化について聞かれることも増えた。昨日はコロンビア人の友人に「日本は絵画とかでも空白の美があるんだよね。大学で少し勉強したんだけどその概念には本当に驚いたよ。ラテンアメリカでは空白はただのluckだからね。自分たちは会話にも空白を作らないようにしゃべりすぎちゃう。お互いに色々刺激になっていいよね」というような話をされた。

 

授業外では、カレッジのMatriculation(入学式)があった。カレッジによってお作法はいろいろなのだけど、うちのカレッジでは大きくて分厚い本に入学生全員の名前がペンで記入されていてその横にサインをするという、数百年前と同じ方法の儀式を行って、ガウン姿で集合写真を撮った。

それから、カレッジで大学院2年生(College Parent)と1年生数名(College Children)がマッチングされるCollege Familyというシステムがあって、そのFamilyで夕飯を食べにいった。うちのカレッジはどうやらSocial Eventがめちゃくちゃ盛んらしくて、すべてのカレッジにこの仕組みがあるわけではないらしい。少人数の単位を与えられて友達になれるのは私のような非ネイティブからすると非常にありがたい。私のFamilyのMomは化学専攻、Brotherは米国史で、Co-family(一つのファミリーだけだと人数が集まらないことがあるので提携家族がある)のMomは宇宙物理学専攻だったり、面白い。

昨日はケンブリッジで(おそらく)最も盛んなボート部に体験入部してきて、まんまと筋肉痛になった。それからカレッジのMCR(大学院生用コミュニティ)主催のワインテイスティング会に行ったりもした。

 

ということで、おちこんだりもしたけれど、私はげんきです(©魔女の宅急便)。