ケンブリッジ雑記帳2017-18

Cambridge Judge Business School (MBA) Class 2017-18に通う純ドメ日本人の備忘録。

引っ越し&住居のこと

これまではプレセッショナルコース用に提供されたPeterhouse(というカレッジ)の学生寮に住んでいたが、ようやく自分のカレッジ(Jesus College)のアコモデーションが開放されたので引っ越しをした。

 

そもそもケンブリッジでは、学生と先生たちはUniversityとCollegeの両方に所属している。Universityは普通の大学の学部と考えてもらって良い。Collegeは説明が難しいのだけど、ハリーポッターの寮がわかりやすい例だと思う(ほんとはちょっと違うっぽいけど)。ハリー達は各寮に所属しながら授業は他寮の生徒と一緒に受ける。それで、寮対抗のスポーツ大会なんかもあったりする。カレッジによってカルチャーも少し違うようだ(女子専用カレッジもある)。そのためカレッジに対する帰属意識が高く、卒業生や学生に会うと大体「どこのカレッジ?」というのがすぐに質問として出てくる。

 

というわけで、学生たちの生活の場は基本的にカレッジになるので、住居については原則としてカレッジが家主となって提供してくれる。住居の質や場所等はカレッジによって千差万別だが、私の所属するJesus Collegeの場合は、基本的に大学生(特に低学年)はカレッジの中の住居に住み、大学院生はカレッジの近くのOff-site accommodationに住む。但し、カレッジの住居は基本的に独り身を想定しているので、配偶者連れの学生はUniversityの保有物件などを別途探して借りる必要があり、大変そうだ。

 

Jesusの場合、シングル用の部屋は25平米から8平米(!)まで幅広い。8平米≒4畳半、もはや備え付けのベッドはいらないから布団で暮らしたいレベルである。また、計算してみたところによると25%くらいの部屋には自分のシャワー・トイレがついているが、逆に言えば大半はバス・トイレ共同だ。Peterhouseで共用バストイレを使っていて学んだのは、家族じゃない人とこの手の施設を共用するのは予想以上にストレスフルだということだった。一応「バストイレ付の部屋が良いです」等希望は出せるものの、どこに割り当てられるかは運次第だったので、とにかくバストイレ付の部屋に…のぞむらくは8平米とかじゃない部屋になるように心の底から祈っていた。

 

結果からいうと、15平米オーバーかつシャワートイレ付というほぼ最良の物件を引き当てた。しかも広々キッチン、洗濯機・乾燥機・食洗機つき物件である。ソシャゲのガチャでいうと★5レベルのレア物件だと思う(うちのカレッジでは。もちろん新しいカレッジだともっときれいで充実してたりもするはず)。カレッジからは徒歩数分で、目と鼻の先にはジーザス・グリーンという公園が広がり、かつグラフトンというショッピングセンターが近い。学校からの距離についてはそんなに近くないけど、自転車があれば10分足らずで行ける。

 

ちなみにカレッジの住居を借りると、火事対策のためか電気機器類や家具の制約が非常に厳しい。別のカレッジの学生は、留守中に抜き打ち家探しをされて、日本から持参した変圧器等を没収されたとのこと(引き出しまで開けられたらしい)。うちの住居でも、家に買い足せる家具類が契約書に限定列挙されている(小さい本棚、小さいメタルのタオル掛け、等)。リストとにらめっこしながら少しずつ生活に便利なものを買い足していく予定。

 

とりあえずようやくキッチンが手に入ったのは大きい。キッチンには以前の学生が置いていった調理器具や皿類があって、基本的には何も買わなくてよさそうだった。さっき、先日遊びに来てくれた友達からもらった具付き素麺を食べたんだけど、ダシの味が体に沁みた。