ケンブリッジ雑記帳2017-18

Cambridge Judge Business School (MBA) Class 2017-18に通う純ドメ日本人の備忘録。

ケンブリッジ&オックスフォードソサエティ

壮行会と称した飲み会のスケジュールをぎちぎちに詰めている今日この頃だが、そんな中で少しフォーマルなCambridge & Oxford Societyのパーティに参加してきた。

このコミュニティは東京の両校出身者で組成するOB会で、基本的には両校を卒業した後に加入可能になるらしい。今回は今年渡英するメンバーのSend off partyのような形で開催していただいた。

ちなみにCambridgeとOxfordは良きライバル関係にあり、ボートレースでの勝敗に皆が盛り上がったり、相手を(半ばネタで)くさしたりといった関係にある。この会では両校の記載順がCambridge→Oxfordになっていて、略称も「Camford」が使われているが、Oxfordを前に持ってきたOxbridgeというのもあり、むしろそっちのほうがメジャーかもしれない。このへん、慶應と早稲田の関係に似ているとも言える(一般的には早慶戦というところ、一部の慶應生は慶早戦という呼び方にこだわったりするように。恥ずかしながら私もそっちですが)。

 

今回の会では、30年近く前に留学されていた大先輩方も多く、色々な昔話を聞かせて頂けた。これまでお会いしたOBはMBAの卒業生がほとんどだったし、学部卒の方には会ったことがなかったので新鮮なことも多かった。

特に面白かったのはネイティブの学部卒の方々の話で、一人は古典専攻ののちに会計士に、一人は英語専攻(古文とかをやったらしい)の後に法律家になっていた。イギリスでは学部の専攻とその後のキャリアが全然違うのは普通のことらしい。日本も比較的専攻と就職は関連が薄いと思っていたけど、さすがに文学部から士業にというのは珍しいと思う。「専攻を選ぶ時は若いし、つまらんキャリアのことなんて考えたくないから好きなこと選ぶんだよね」という趣旨のことを仰ってて、それはごもっともだと感じた。自分は趣味に走るなら近代文学を研究したかったけど、高校生当時は弁護士になりたいと思っていたから法学部に行ってしまった。結果としては法律も楽しかったので良かったけど、英国流も羨ましいなあと思う。

それから、両校にはカレッジ制がある。詳細はまたどこかで触れるが、在校生は大学の一員であると同時にカレッジにも所属する。通常の学生や院生は、大学自体の試験を受ける(アプライする)のではなく各カレッジにアプライする。MBAの場合はビジネススクールから合格をもらったあとどこかのカレッジに入る形になるが、それでもどこでも入れるわけではなくて一定の選考がある、といった感じ。この仕組みについては「ハリーポッターの寮(House)みたいなもん」というざっくりした理解をしていたが、実際にBoarding School(全寮制学校)に通っていた方からすると、Houseに比較すればカレッジの縛りや帰属感はだいぶ緩いらしい。年齢が低くてコミュニティが狭いことなどもあり、Houseがどこになるのかというのは本当に大きいそうだ。ちなみに、「現実だと組み分け帽子はないけどどうやってHouseが決まるのか」と誰かが聞いたところ、笑いながら、その前の学校の推薦等で決まるのだと教えて頂いた。

 

渡英が近づいてきて不安も増しているが、渡英後の生活やコミュニティの感じが垣間見えて少し楽しみが増した。明日はMBA卒業生の方が開催してくださる壮行会もあるので、こちらも楽しんできたい。